膠原病外来

COLLAGEN DISEASE

膠原病は比較的若い人に多く発症します。とくに全身性エリテマトーデスは10代で発症する場合もあります。

膠原病は、免疫の異常により多臓器に障害をきたす全身性疾患です。富田医院では、当院長も勤務する東京慈恵会医科大学附属柏病院を始めとする各大学病院や地域の専門病院との連携に力を入れており、患者様の症状が治療により一旦落ち着いたあと(寛解といいます)、生涯にわたって(結婚や妊娠、育児期など)安定した状態を維持し、再発を防止する維持療法に重点を置いています。


当院で扱う主な疾患

シェーグレン症候群
全身性エリテマトーデス
強皮症
ベーチェット病
強直性脊椎炎
リウマチ性多発筋痛症
多発性筋炎
皮膚筋炎


膠原病を疑う症状とは


膠原病の初期にあらわれやすい症状は、発熱(原因のわからない微熱が続く)・関節痛/関節が腫れるドライアイ(目の乾燥)/ドライマウス(口腔乾燥)食欲低下体重減少(急に痩せはじめる)・筋力低下(力が入らなくなる)・貧血リンパ節の腫れ(首やわきの下などのリンパ節が腫れる)・発疹などです。このような症状が続いている場合や、健康診断などで免疫異常を疑う抗核抗体などが検出された場合は、すぐに受診してください。

当院で一番患者様が多いシェーグレン症候群について


シェーグレン症候群は、涙や唾液を作っている臓器に主に炎症を起こす全身性の自己免疫疾患で、女性に発症しやすく、現在のところ原因は不明です。

症状としては、特徴的なドライアイやドライマウスの他、全身に何らかの病変(全身倦怠感・関節痛・発疹など)を生じることもあります。

当院では、患者様の自覚症状を伺い、医師の判断により、自己抗体の測定(血液検査)や涙や唾液の分泌量の検査、生検病理組織検査などを行った上、シェーグレン症候群と診断します。

治療においては、現状では根本的な治療法は今のところありませんが、症状をやわらげる方法は日々進歩しており、ドライアイに対しては点眼薬や局所治療、ドライマウスに対しては服薬や、水分補給・保湿薬・うがい薬などの処方、それ以外の全身の症状に対しては、必要に応じてステロイドや免疫抑制薬を使用していきます。

長期にわたり慢性的に経過する病気で、患者様により様々な症状が現れるため、不安や悩みを抱えてしまうこともあるかもしれませんが、少しでも日々の生活を快適にするために、医師と相談しなから治療を進めていきましょう。

当院の膠原病治療体制


膠原病は、腎症や中枢神経病変を伴うことがあり、そういった場合は専門病院での強力な治療が必要になります。当院でも、最新の科学的知見に基づくグローバルスタンダードな診療を行っていますが、緊急時や、詳しい検査が必要となった場合は、速やかに大学病院の診療科と連携するなど、患者様にとってスムーズかつ最適な体制を整えています。

富田康之院長Q&A

膠原病発症の原因は免疫機能の異常です。

人体には異物である細菌やウイルスを排除する「免疫」という機能が備わっていますが、膠原病ではこの機能に異常が起こり自分の身体を異物として認識し、それを排除しようと攻撃するのです。 これを「自己免疫反応」と言い膠原病の原因と言えます。

膠原病とその関連疾患の多くは難病に指定されています。

膠原病とその関連疾患の多くは、厚生労働省によって特定疾患(いわゆる「難病」)に指定され、難病医療費助成制度の対象とされています。

残念ながら治癒が難しい病気です。

病気がよくなった状態を寛解と言いますが、膠原病は治療により完治はしなくても、寛解状態にすること可能です。中には治療を終了しても寛解の状態が続くこともあり(完全寛解)、この場合は治癒と言っても良いでしょう。

お問合せ・診療予約
☎︎ 04-7165-8887
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